ブレイクスルー社会学
われわれの「社会」の学問、社会学は、身近にも感じるが、実は広くて深いもの。効率よくまとまったゼミネット公務員講座を、ちょっと読み込んでみるWEB版特別講義です。第10回は「アメリカ社会学のまとめ&ドイツの社会学」!
バックナンバー
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
第6回 第7回 第8回 第9回 第10回

第10回 アメリカ社会学のまとめ&ドイツの社会学

1 第二次世界大戦とドイツの社会学
1933年にヒトラーのナチスが政権を握ると、ドイツからはホルクハイマー、アドルノ、フロムといったフランクフルト学派の社会科学者がアメリカに亡命した。シュッツやマンハイムも同じくナチから逃れた亡命知識人である。

2 フランクフルト学派
ドイツのフランクフルト大学社会研究所に集まったホルクハイマー、アドルノを中心とするグループをフランクフルト学派という。彼らの立場は事実を客観的に理解することよりも、理念から事実を批判していくことを重視したので批判理論と呼ばれる。
 またフロムは『自由からの逃走』で権威主義的性格によってドイツにおけるファシズムを説明し、アドルノも『権威主義的パーソナリティ』でファシズムや反ユダヤ主義の実証研究のための尺度を提示した。
 フランクフルト学派の第二世代であるハーバーマスは、批判理論を継承して、コミュニケーション的行為の理論を提出した。コミュニケーション的行為とは目的合理的行為とは異なる、行為者同士の相互理解を目指す行為である。彼の理論はヨーロッパの社会運動にも大きな影響を与えている。


イラスト

3 アメリカ社会学と現代社会学の流れ
   別表参照


ゼミネット公務員講座で、わかりやすく解説しています。

バックナンバー
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
画面TOPへ

Copyright (C)2009 SEMINET, KNoT All rights reserved.