温熱環境と人体調節機能

 

 

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生体恒常性(ホメオスタシス)とは、人体が外部環境や生活条件の変化に対して、体の各器官の内部の状況を一定の状態に維持しようとする働きをいう。

例えば、体温が高くなり過ぎたときは下げる、下がり過ぎたときは上げるなどの働きがあります。

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サーカディアンリズムとは、体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保つ仕組みをいう。

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人体が外部環境や生活条件の変化に対して、体の各器官の内部の状況を一定の状態に維持しようする働きをホメオスタシスといい、昼間や労働時には交感神経が活発になり、就寝時や安静時には副交感神経が活発になるような1日の生活リズムをサーカディアンリズムという。

3

寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

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寒冷にさらされると皮膚の血管に送られる小動脈が収縮し、流れる血液量は減少します。これにより、皮膚の温度が低下しす。そして、血管収縮による血圧上昇、汗腺活動の低下、皮膚の収縮が見られます。 

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体内での熱の発生は、主に栄養素の燃焼又は分解などの化学反応によって行われる。

体熱の発生は、筋肉の収縮で2/3、肝臓などで1/3が発生します。筋肉では栄養素の酸化燃焼、分解になどの化学反応によります。

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発汗には、体熱を放散する役割を果たす温熱性発汗と、精神的緊張や感動による精神的発汗があり、労働時の発汗は、一般的には温熱性発汗のみである。

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発汗には、体熱を放散する役割を果たす温熱性発汗と、精神的緊張や感動による精神的発汗があり、労働時には、この両方により発汗します。